ブー!(boo!)

can’t say boo to a goose 内気/意気地がない

Tom is a tender-hearted boy who can’t say boo to a goose. (トムは気の優しい内気な少年です)

気に入らない選手が出てくるとboo、審判の判定にもboo。アメリカではお馴染みのヤジ。たった3文字だが、元をたどればラテン語や古代ギリシャ語にまで行きつこうかという由緒(?)ある単語である。

現代のbooは不満・嫌悪の情を表すヤジ文句。日本語の「スッ込め!」に近い。だからcan’t say boo to a gooseは「鵞鳥にスッ込めとも言えない」が直訳。鳥にさえケンカを売れないほど「内気」「憶病」なことの比喩だ。

gooseを他の名詞に置き変えると、いろいろなことが言えるよ。例えばHe can’t say boo to his wife.なら「彼は女房に頭が上がらない」。そう、あなたや私のことだ。

A: If you remember, I couldn’t say boo to a goose when I was a kid.

B: Yeah, you were so timid.

A: 子供のころボクが内気だったことを憶えてるよね

B: うん、お前はホントに憶病だったよな

1913年の昔、名前のおかげで退場になった不運な選手がいる。マイナーリーグから昇格してパイレーツ(ピッツバーグ)にベンチ入りしたばかりのル―キーがその選手。

おまけ

ある日、彼は代打に起用される。夢にまで見たメジャーでの初打席である。アガって足が地につかない。マの悪いことに、その日の主審は短気と瞬間湯沸かし器で知られるビル・クレムだ。打席でマゴマゴするこの若者を「もたもたするな!名前はなんてんだ!」と𠮟りつける。すると選手が振り返りざまひと言「ブー!」と言い放ったから、さあ大変。 名前も知らないド新人に「スッ込め!」と言われて、クレムの湯沸かし器が沸騰しないワケがない。即「退場!」で若者のメジャー初打席はフイになったのだが、これはどう考えてもクレムが悪い。選手は指示通り名を名乗ったに過ぎない。彼の名前が Everett Booe(エベレット・ブー)だっただけの話だ。

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