ドコカニイッテハヲミガク!(Go brush your teeth!)

Swung and missed! Go brush your teeth!

(三振!おととい来い!)

エンゼルスの試合のテレビ実況を英語音声で見ていた。翔平クンが打者を三振に仕留めたらアナウンサーがSwung and missed!(三振!)と絶叫。次いで「ドコカニイッテハヲミガク」と続けた。一瞬「ン?」と思ったが、Go brush your teeth!を自動翻訳機にかけたなと、すぐに察しがついた。

母親が優しく子供にこう言えば字句通り「歯を磨いておいで」。ところがこのセリフ、往々にして憎まれ口に早変わりする。「おととい来い!」「とっとと帰れ!」などを意味する捨てぜりふ。機械に親の言葉か捨てぜりふかの判断がつくはずがないから、自動翻訳では「ドコカニイッテ…」とワケの分からない直訳になる。

こう言いながら歯を磨くマネをするバカモノが、たまにいる。下品極まりない意味になるから相手にハリ倒されても文句はいえない。

A: I don’t like the way you talk to me.

B: You don’t? Well, why don’t you go brush your teeth!

A: ぼくに対する君の口のきき方は気にいらない

B:そうかい。それじゃとっとと帰ったらどうだい!

おまけ

「ドコカニ…」もその一環に違いないが、向こうのスポーツアナは話を盛る。ポップフライが月に向けた宇宙ロケットみたいな話になるし、痛打を浴びた投手が額の汗を拭くと悔し涙を拭ったことになる。

映像のないラジオ実況は、もう盛り放題。捨てゲームがまるでワールドシリーズの決勝戦。“モリ屋”として知られたのが、グラハム・マクナミーというラジオアナ。ゲストに招かれた元大リーガーが驚いた。「ダブルヘッダーかと思った」と、彼は後に述懐している。「横でグラハムが放送しているのは第一試合で、オレが見ているのは二試合目かと思った」。

「大リーグで英語しよう」は毎週土曜日更新予定

コメント

タイトルとURLをコピーしました